#4「小豆島の記憶」上映会無事終わりました。

更新日:2022.04.04

少し肌寒いしとしと雨の日曜日、山山食堂にお集まりくださった皆様と、昭和20〜50年代の小豆島のフィルムがぎゅっと詰まった「小豆島の記憶」を鑑賞しました。今回はまず冒頭に、8ミリフィルムそのものに触れてみる、という時間が。フィルムの幅が実際8ミリだということ、1本のフィルムの上映時間は3分たらずだということ、端っこに空いた穴(パーフォレーション)が片方のものと両はしにあるものとの違い、などなどの説明に続き、ライトボックスとルーペを使って、実際にフィルムを持ってコマを覗いてみることも体験しました。今や全てデータで保存された、形のない不確かなものに置き換えられた映像ですが、フィルムという実態のあるものに触れ、みなさんの表情がほっくりとほぐれていく様子が伺えました。

上映後の座談会では、みなさまの感想、言葉が次々と飛び交い、とても充実感のあるすてきな時間となりました。

信州と比べて→だいぶ違う。光が違う、海が近くて、人の顔も綺麗、都会的、ハイカラ、社交的で明るい。

着物もお祭りの衣装も華やかできれい。垢抜けてる、ほっくりする、幸せな感じがする、豊か。

信州人は農民だから、目線が下(地面)、南の方は目線が上の方?人の目線は環境によって違ってくる?信州は閉鎖的、あまり人にもを言ってはいけない文化が根っこにある。武田と上杉の時代から。

自然豊かな地域でのびのび子育て真っ最中のKさん→昔も今も子どもの時間は意外と変わっていないかも。

人の家に上がって、お茶の間でアルバム見せられてるような感じがした。生活の匂い、空気感、距離感がものすごく近い、鼻にツーンときた。

10月に仕事で小豆島に行ってきた。お祭りも見てきたけれど、子どもの人数が全然違った。自分は生まれていない時代や土地なのに懐かしい。あったかい。なにげない日常の記録がよかった。

過去のフィルムを何十年ぶりに見ている現在の人々の表情やリアクションが面白かった。興奮して盛り上がったり、悔しがったり….。これ自体がホームドラマだなぁ。

ひとりひとりがピチピチ生き生きしてる。好き勝手に生きてる。今は距離を取らなきゃいけない、閉塞感。

子どもがものすごい多いと感じた。同時に昔の子どものパワーも。映像が人の記憶を呼び覚ますのだと思った。動いてるものの特性は、ものすごい情報量を拾ってる。

ホームビデオである故か、そこに写っている人が今もどこかにいるのかな、もしくはもういらっしゃらないのかなということが強く実感された。役者や演技だとそうなりづらい。フィルムを物質としてみられたのも良かった。物としてのメッセージが強かった。

遠浅の海岸のため、大きな船は岸の近くまで行けないので、小舟で行き来して荷物を運んでいた。今では見られない貴重な風景

次回は4/17(日)「よみがえる安曇野1」です。

よみがえる安曇野1