食を通じて 暮らしを紐解く 国道6号
書籍&ドキュメンタリー映像制作
「ロッコク・キッチン」は、川内有緒(ノンフィクション作家)と三好大輔(映画監督)が、福島県内の太平洋側を通る※国道6号線(通称ロッコク)沿いの地域を旅しながら、そこに住む人々の「食」「キッチン」「レシピ」を切り口に、暮らしを紐解き、書籍とドキュメンタリー映画を制作するプロジェクトです。福島第一原子力発電所が立地するという特殊な背景をもち、多様な背景を持つ人々が共存する町「大熊町」「双葉町」とその周辺の町を中心に取材や撮影を重ね、「食」を切り口に、人々の暮らしや生き方を紐解きます。
2023年11月〜2024年2月、滞在制作を行い取材・撮影を実施。2024年5月、ロッコク沿いの町に住む人々から公募によって集まったエッセイと、滞在中の出来事を川内有緒が綴った書き下ろしエッセイを収録したエッセイ本「ロッコク・キッチン」を500冊限定で制作しました。6月、双葉駅前で開催されたイベント「ちいさな一歩」への出店を皮切りに販売を開始。オンラインショップでの販売に加え、北海道から四国まで全国22の書店やお店での販売も行い、発売開始から約1ヶ月で完売。
2024年9月より、プロジェクトは第2フェーズに突入します。昨年のエッセイ公募に続き、今年は地域の過去を映したホームムービー映像を募集します。集めた映像は、これから作る映画「ロッコク・キッチン」で重要な役割を担う予定です。
今後も、川内有緒による長編エッセイ本の出版、川内有緒+三好大輔による長編ドキュメンタリー映画の完成に向け、プロジェクトを続行します。
※国道6号線(通称ロッコク)
東京の日本橋を起点とし、千葉・茨城・福島を経て、宮城県仙台市に至る長い幹線道路。2011年の福島第一原発事故後は、富岡町
双葉町間で通行が制限。自動車の全線通行が可能になったのは2014年、自転車や徒歩では2022年のことである。
ドキュメンタリー映画「ロッコク・キッチン」は、
震災前の映像を探しています!
震災前のロッコク沿いの食卓や食のある風景は、いったいどんなものだったでしょう。私たちは、過去にここに暮らした人たちが撮ってきたホームムービーを集め、制作中の映画「ロッコク・キッチン」の中で蘇らせたいと考えています。大切な家族や行事の記録が、押入れや物置で眠っているということも多いはず。この機会に、かつての町の暮らしや風景を一緒に見てみませんか?皆さんの素敵な映像をお待ちしています。
ご応募いただいた映像は、ドキュメンタリー映画及び関連する映像展示、広報関連で使用する可能性がございます。
集まったホームムービー映像の一部を上映するイベントを、2025年1月25日(土)おれたちの伝承館(福島県南相馬市)で開催予定です。
採用された映像(8mmフィルムなどのアナログ素材)は、デジタルデータ化し、無償でお渡しいたします。
以下の募集内容にあてはまるホームムービー映像を
お持ちの方は、どなたでもご応募いただけます。
(対象地域にお住みでない方も応募可能です)
募集内容 |
以下の4つの項目すべてにあてはまるホームムービー映像を募集します。
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応募方法 |
いずれかの方法でご応募ください。
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応募に際しての注意事項
お問い合わせ
「ロッコク・キッチン」事務局
(株式会社植田印刷所)
メール:rokkokukitchen@gmail.com
2024年11月1日(金)14:00-17:30
道の駅なみえ 大会議室
(福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60)
参加費無料 / 申込不要
ホームビデオ映像受付デー。
お預かりのみで、その場で映像確認はできませんので予めご了承ください。
2024年12月14日(土)11:00-17:00
道の駅なみえ 大会議室
(福島県双葉郡浪江町大字幾世橋字知命寺60)
参加費無料 / 申込不要
ホームビデオ映像受付&展示イベント。お持ち込みいただいた映像をその場でご確認いただけます。当日は川内有緒+三好大輔両監督も参加!「ロッコク・キッチン」エッセイ本や映像展示の他、浪江町で撮影された8ミリフィルム映像を元に制作された地域映画「よみがえる浪江町」も上映いたします。 映像をお持ちでない方もどなたでもご来場いただけます。ぜひお立ち寄りください。
[協力]NPO法人20世紀アーカイブ仙台
2025年1月25日(土) 16:00-19:00 予定
おれたちの伝承館
(福島県南相馬市小高区)
参加費無料 / 申込不要
集まったホームビデオ映像の一部の上映等を行う予定です。
「川内有緒+三好大輔」は
映画監督とノンフィクション作家の
ふたりで構成され、
主に映像・映画製作を行うユニットです。
川内有緒 ノンフィクション作家
映画監督を目指して日本大学芸術学部に行く。その後中南米のカルチャーに魅せられ、米国ジョージタウン大学の中南米地域研究学で修士号を取得。米国企業、日本のシンクタンク、仏のユネスコ本部などに勤務し、国際協力分野で12年間働く。2010年以降は東京を拠点に評伝、旅行記、エッセイなどの執筆を行う。
『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』で新田次郎文学賞、『空をゆく巨人』で開高健ノンフィクション賞、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル)でYahoo!ニュース|本屋大賞
ノンフィクション本大賞を受賞。趣味は美術鑑賞とDIY小屋づくり。また東京でギャラリー「山小屋」(東京)を運営している。ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見にいく』共同監督。最新刊は『自由の丘に、小屋をつくる』(新潮社)。
三好大輔 映画監督
1972年岐阜生まれ。1995年日本大学芸術学部卒。音楽専門の制作会社入社。MVやライブ映像の制作に携わる。2000年PROMAX&BDAAWARDS受賞。広告会社を経て2005年独立。癌を患った友人の奥山貴宏を追った記録がNHKのETV特集「オレを覚えていてほしい」で評判となる。
2008年より東京藝術大学デザイン科講師。市井の人々が記録した8mmフィルムによる「地域映画」づくりをはじめ、全国にその活動を広げる。東日本大震災後、安曇野に移住。2015年、株式会社アルプスピクチャーズ設立。2020年、松本の古民家に拠点を移す。映画を中心に映像制作を行う一方、全国の大学等で映像の指導を行う。中編ドキュメンタリー映画『白い鳥』、長編ドキュメンタリー映画『目の見えない白鳥さん、アートを見に行く』共同監督。
映像公募に際してのメッセージ